ナシャコーヒーの楽しみ方





ナシャコーヒーはとても上品な味わいで、時には甘みも感じられます。
ここでは一般に使われているペーパードリップによる淹れ方をご紹介します。
一杯分の豆の量は8~9gほどが基本になります。

【1】何より肝心な温度
87℃がナシャコーヒーにとって最適な温度です。
沸騰したお湯は味と風味を損ねてしまいます。もちろん85~90℃でも良いです。一度沸騰したお湯を別のドリップポットに移し替えるだけで適温になります。
使用する水は軟水、あるいは中硬水。水道水なら一度沸かしてから一晩冷ましたものを使う…。
こういうちょっとした工夫がよりコーヒーを美味しくさせます。

【2】ペーパーを2枚使う
少し温めた器具にペーパーをセットします。
より美味しいコーヒーの味を引き出すためには少し長めに豆とお湯が混ざって踊っていること。
お湯の中での滞留時間を少しでも長くするために使用するペーパーを2枚、時には3枚使ってみるのも良いアイデア。
もう少しこだわるのなら、そのペーパーを少し水に濡らしておくのもいいです。

【3】粉は表面をなだらかに均一にします。そして蒸らし
ペーパーセットしたドリッパーに粉を入れます。その時に粉の表面が平らになるようにします。器具を軽く振って平らにしても良いですし、スプーンなどを使っても構いません。そして、いよいよ蒸らし。ドリップポットから静かに円を描くようにして少量のお湯を注ぎます。そこで粉に湿度が行き渡り蒸されるのを20秒ほど待ちます。

【4】いよいよ第1投
ドリップポットから静かに、しっかりとお湯を注ぎます。その時に肝心なことはお湯の量を一定にして、たっぷりとしっかりと注ぐことです。たっぷりのお湯と粉は絡まるようにして踊ります。この時に一定のお湯の量を注ぐこと、そしてゆっくりですが、しっかりと注ぐことによって、全ての粉が均一に混ざり合い、抽出されていきます。

【5】第2投、第3投そして
第1投後、ドリッパーのふちにはコーヒーの粉がついています。第2投目はまわし注ぎながら、それらの粉を流し落とします。 一定量のお湯を、ゆっくり、たっぷりと入れていきます。
この2投で辞めても良いですが、せっかくの美味しいコーヒーですので、最後に3投目をしてみるのも良いでしょう。

【6】いよいよ本日のコーヒー
コーヒーは日々淹れ方によって味が微妙に違います。時に淹れる人の心を映すとも言われます。それも自宅で楽しむコーヒーの味わいのひとつ。ナシャコーヒーはとても繊細な味わいが楽しめるコーヒーです。中でも苦みが去ったあとの香りと甘みが特徴です。
ドリッパーからカップに注ぐ時は、ほんの少し高めから、ゆっくりと空気とコーヒーが混ざるように注ぎます。
カップには細かな泡が立ちます。この泡に苦みが包まれて去っていきます。
これで本来のナシャコーヒーの味に。カップに移された後、少し待ちます。空気と触れたコーヒーは最高の味を引き出すための準備の時間です。ドリッパーに落としてから、カップに注ぐまで、トータルで5分ほど、準備完了です。
あなたが淹れた、あなただけのナシャコーヒーの味わいをどうぞお召し上がりください。













ナシャコーヒーについて